建設系サラリーマンとして、施工管理、営業、積算に関わり、平成19年の退職を機に、建設コンサルタントとして営業や積算を中心とした事業を開始しました。コンクリートから人へのスローガンのもと、公共工事は減少し、当初の売り上げ見込みより著しく低下してしまいました。そこで、工事を受注したのですが、トラブルに巻き込まれ、逆に負債を多く抱えてしまいました。資金繰りのため奔走しましたが、建設業として存続が難しくなりました。そこで考えたのは、土木工事業における現場代理人とは、工事の１件の受注から、工程管理、労務管理、予算管理、収支報告、経理業務、様々な業者との交渉や契約、これはマネジメントすなわち経営をやってきていたと気が付きました。低賃金でも継続できれば、資本のいらない経営コンサルタントを中心に運営することに専念しました。

２０１１年の東日本大震災を機に活動の範囲を広げていたところ、人権運動を長く続けてこられた社長から、借入書類の作成依頼があり、事業に関わって販路開拓、広島県などの県産品応援登録制度の参加により、経営企画等を行いました。
ものづくり補助金、創業助成金で採択され資金難を乗り切ることができました。そこには広島県中央会のアドバイス、広島県信用組合の担当者の協力、そして何よりも社長の熱意で目標を少しずつ達成できました。このことは私にとって手ごたえを感じ、この仕事に取り組んで良かったと実感しました。そんな最中、社長が急逝し、ご縁も無くなってしまいました。
しばらくして、きくらげの経営の手伝いの依頼があり、前の経験や協力者に尽力いただき、会社の形が整いつつありましたが、零細の悲しさと自分で経営したいとのことで、きくらげギョーザ、きくらげハンバーグを開発していただいた、山本里志料理長を専務に迎え、県産品のうち良心的ですが苦労しておられる農家さんを応援して発展し継続するお手伝いをおこなうことになりました。また食べて戴くお客様の健康を維持できますよう。努力してまいりたいとおもっております。